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底辺ネットライター氏のブログを読んだ

雑談

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いま話題(?)の底辺ネットライター氏が書いているブログを読んだ。自分の体験にも一部重なる部分があり、進む道が一歩違っていれば自分もこうなっていただろうかと感じる。

自分も底辺ネットライターだった時期がある。現在も完全に抜け出せてるかは怪しいが、何とかかんとか他の仕事をしないでも食える程度にはなった。ライターになるのは簡単だ。自分で「わたしは今日からライターです」と宣言すれば済む。小難しい試験や免許制度はない。

『発明家』とか『冒険家』とかと一緒だ。それで食えるかは別問題だが。

底辺ネットライターの憂鬱

事の発端は増田に投下された、ある文章だった。

【魚拓】底辺ネットライターが思うこと

私も最初はライターと名乗っていたが、最近では自分のことを「底辺ネットライター」と呼んでいる。

私よりもっともっと下の人はいる。会社から仕事をもらって他のライターの文章を見ることもあるのでそれは知っている。

お前よくこんな文章で金をもらおうと思ったな、ってやつもいる。

でも私はそんな連中とひとくくりで「底辺ネットライター」なんだ。クライアントからすれば。

検索エンジンで上位表示させるためだけの文章を機械的に生成し続けることにより、自分の存在がインターネットを汚染しているのではと苦悩する様子が伝わってくる。

私が書いていることの大半はウソだ。特に今懇意にしてもらっているクライアントにアップしている記事は50%のネット情報と50%のウソでできている。

(略)

1番のバカはお金のためにウソ記事書いている私ってことでいいから、みんなあんまりネット記事を信じすぎないでください。

私みたいな底辺ネットライターが1000円欲しさに書いている記事なんだよ。

自分も底辺ネットライターとしてアフィリエイトの片棒を担いでいたころ、「こんなもんどうやって褒めればいいんだよ…」と思うような、くっだらない商品の紹介文を一山いくらの報酬で書いた。

しかも、連中は流行り物に乗っかって商売するため、同じ商品をクライアントA、B、Cが同時に持って来ることも珍しくない。そのたびに同じことを言ってるけど微妙に言い回しを変えて、違う人が書いたような文章にする作業でノルマをこなしてきた。

当然そんな作業をいくら続けようがライターとしての実績にも修行にもならない。文字単価0.3円でこき使われて消耗するだけ。これが最近はランサーズやクラウドワークスを見ると、手数料引いて文字単価0.15円まで下がってるんだからひどい。

文字単価1円が『高単価』と強調表示され、受けるほうも「自分は文字単価1円で受けられるようになりました」と自慢げに語ったりする。これが底辺ネットライターの世界だ!

こんなことを言うと、「いや。本来なら1銭も稼げなかった人たちの時間を、文字単価0.15円でも現金化してるんだから存在意義はある」と主張する意見が出てくる。必ず出てくる。はてなってのはそういう場所だ。

そんな全方向に優しい、何かを言ってるようで実は何も言ってない言葉により、今日も奴隷商売が黙認され底辺ネットライターは養分になる。

底辺ネットライターの求職事情

底辺ネットライター氏がブログを立ち上げた。

teihen-writer.hatenablog.com

その時はまだランサーズやクラウドワークスなんかは有名ではなく、求人誌で見つけた仕事だった。

底辺ネットライターの多くはランサーズやクラウドワークスを頼っている。営業の仕方が分からず、コネもない彼らは最初にクラウドソーシングを頼るのだ。

なぜ駆け出し底辺ネットライターがクラウドソーシングを頼るか

1.どこへ、どうやって営業すればいいか分からない

駆け出し底辺ネットライターの多くは出版関係以外からの転入だ。クラウドソーシングの登録者には出版社や編プロでの勤務経験者もいるが、多くは憧れだったり他にできそうな仕事がなかったり、何となく思いついたりでライター稼業に手を出す。ノウハウもコネもない人間がGoogleに助けを求め、ランサーズやクラウドワークスが表示される。

2.登録すれば仕事はたくさんある(ように見える)

ランサーズやクラウドワークスでライター仕事を検索すると、こんなに! と驚くくらいたくさん出てくる。出てくるのだが、先述したとおり大半が文字単価0.2円切ってるような案件だ。見かけの求人ばかり増えたって、満足に飯も食えない奴隷労働では意味ないのだが……。

それでも、どこから手をつけて良いか分からない駆け出し底辺ネットライターには、取りあえずここに来れば何かしら仕事がある場所となる。活動拠点、ホーム、アジト。

3.自分に自信がない

底辺ネットライターの一部は自分の文章に価値を見出してない、高単価の仕事を受けるほどの存在ではないと思いながらやっている。「ライターなのに?」と思うかもしれないが本当だ。

紙媒体やWEBメディアでも名の通った場所には、売り込みかけたって相手にされないと及び腰。文字単価1円未満の仕事は気安く受けられるが、それ以上になると自分がそこで書いてる姿を想像できない。

teihen-writer.hatenablog.com

新しい仕事は、ランサーズを経由して見つけていった。底辺ネットライターらしく、私はこうしたサイトを経由することでしか文章の仕事を見つけられなかった。

というより、それ以上の値段で私の文章が買い取ってもらえるなんて思いもつかなかった。売りに行こうと思わなかった。

ランサーズやクラウドワークスのようなサイトに頼らなくとも、探せばライターを募集しているWEBメディアは意外とある。サイドバーやフッターをチェックしてみよう。『求人情報』や『ライター募集』『Recruit』と書かれたテキストリンクやバナーがないか。リンクを開いたら諸条件を確かめよう。

おそらく多くのメディアは見えるところに具体的な金額を書いてないはずだ。もし応募してみようかなと思った場合、この時点で自分は報酬体系と原稿料について尋ねる。カネの話をすると嫌われる、賎しい人間だと思われるなどと遠慮するな。そこで遠慮して苦しむのは自分だけだ。他の誰も苦労しない。割に合わない契約を結んだ分は、生活レベルの低下という形で現れるぞ。

だいたい普通に就職・転職するときだって雇用条件を見比べるだろうに、もっと金銭面でシビアな生き方を要求されるフリーランスが、カネの話をしちゃいけないなんてあろうか。いいや、ない!

雑誌でもローカル誌などは、引っ繰り返して目次に目を通すと書き手や編集者を常時募集してたりする。

「だけど自分にはこれといった実績ないし、断られたらどうしよう」と不安を感じるかもしれない。自分がそうだった。だが、そんなときはこの言葉を思い出してほしい。

断るのは向こうの自由、応募するのはこっちの自由

募集要項に『特定ジャンルでの経験○年以上』のような記述がないかぎり、公開求人に応募するかしないかはこっちの勝手、断るのも向こうの勝手だ。そんなもん気にしてられるか。この程度には図太く生きなきゃやってられねえ。

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