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昭和元禄落語心中を見た

アニメ 読書

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Amazonプライムの試用期間中につき、プライムビデオが見放題だ。さっそく今冬の新作アニメ『昭和元禄落語心中』を見た。

主人公は半端ヤクザでチンピラの与太郎。彼は刑務所の慰問で聞いた八代目有楽亭八雲の落語「死神」が忘れられず、出所した足で寄席に出向き弟子入りを懇願する。八雲はこれまでひとりも弟子を取ったことないので有名だったが、何の気まぐれか与太郎の弟子入りを許す。

八雲の内弟子になった与太郎は、師匠の家で小夏という女に出会う。彼女の父は八雲と同門で学び、生前はライバルと目されていた二代目有楽亭助六。若くして助六が亡くなったあと、八雲は小夏を引き取っていた。

八雲の弟子として寄席での仕事をこなし、高座に上がる与太郎。だが寄席ではちっとも受けず、自分の芸に悩んでいた。そんな折、ヤクザ時代の兄貴分だった男が八雲の家を訪れ、与太郎にチンピラ稼業へ戻るよう促す。

そこへ帰宅した八雲は、兄貴分の男に「与太郎の落語を聞くのがお前さんの義務」と言い、彼を寄席へ連れて行くのだった。

舞台になっているのは昭和50年代。落語というのは昭和に多くの名人が誕生し盛り上がったものの、その後は下火になって衰退が心配された時期あった。本作の舞台になっているのは、これから落語人気が下がっていく直前という時代。

初回は単行本の特装版についていたOVAを再編集し、1時間番組の尺に合わせた特別編として放送された。その影響とでも言うか、完全新作でない感じは随所に見られ、原作と見比べるとエピソードが飛んでいる。ストーリーは大きな変更ないが、人物同士の会話や、キャラクターの心情に関する部分が省略された。

原作1巻はアニメ放送に合わせ、現在Kindleで無料公開中。アニメ版を見て「ちょっと話が唐突じゃない?」と思ったら、こちらもチェックしてみよう。

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

昭和元禄落語心中(1) (ITANコミックス)

 

落語を題材にした作品なのでキャストが実際に噺を演じる。第1話は八雲(CV.石田彰)の『死神』と、与太郎(CV.関智一)の『出来心』が聞ける。関智一は実際に落語を学んでいるとのことで、与太郎の演技も堂に入ったもの。石田彰石田彰で、石田彰っぽいキャラクターの声を石田彰が担当し、石田彰ボイスで落語を演じる面白さがある。

どうやらアニメは八雲と二代目助六の修行時代を中心に描かれるようで、第2話からは師匠の青春時代、そして二代目助六の死に切り込んでいくようだ。

放送開始前はアニメ化されていることも知らず、ツイッターで話題になっていたので何となく見たのだが、視聴後はこの先が楽しみになった。今季のダークホースだろう。

この作品から興味を持って落語を聞いてみたいが、どこから手を着けたら良いか分からないという人のために、『古典落語講談社文庫)』をオススメしておく。落語は話していいるのを聞くのが一番だが、文字にしても面白い噺は多い。この本はそうした噺を選りすぐって集めた。

江戸時代の生活様式や風俗にも触れられるので、時代物が好きな人にもオススメできる。

古典落語 上 (講談社文庫 お 5-1)

古典落語 上 (講談社文庫 お 5-1)

 

 

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